Maker Conference Tokyo 2013 - その2 -
"Maker Conference Tokyo 2013"の講演会の続き。 後半の二つの講演会のメモです。 ◯Makerフレンドリーな製品をつくる 村松 一治(ローランド ディー.ジー.株式会社) 宮本 数人(ローランド ディー.ジー.株式会社) 坂巻 匡彦(株式会社コルグ) メモ 【Roland DG】iModela ・ミニ四駆のパーツショップに居た少年とモータ特性について話したときに, 「おじさん,作ってみればわかるよ」と教えられたことが エンジニアスピリットを目覚めさせた。 またこの体験があったから「設計から試作へ」ではなく 「試作から設計へ」という流れで開発をはじめたとのこと。 ・発想をゆるがしてしまわないよう, 最初のプロトタイプ制作が終わるまではインターネットで情報を収集しなかった。 ・当初の「組立式」という構想は 購入時の製品品質を保つという目的に叶わず実現されなかった。 しかしそういった狙いを持って開発していたおかげで, ユーザによる分解・交換を容易で安全なものとできた。 【KORG】monotron ・アナログシンセサイザーからデジタルシンセサイザーへの変遷によって シンセサイザーという楽器は器用貧乏になってしまったのではないか。 「シンセサイザをもう一度楽器にしたい」という想いから, 非常にシンプルなアナログシンセサイザであるmonotronを企画した。 ・「改造ができる」という構想は当初からあったもんではなく, 実際の開発にあたったエンジニアである高橋氏のアイデア。 そのおかげでモノトロンが化けた。 ・高橋氏は大学を卒業してから1年間,職に就くことなく一人でシンセサイザを自作し, それをKORGに持参して採用されたという経歴。その経験が発想につながった。 ・ monotronの発売後に改造monotronが次々と制作された。 この流れによって、オフィシャルサイトで改造monotronの公開や 回路図のオープン化を行えた。 またMakerたちの動きがKORG自身にもフィードバックされた。 ※なお改造例もコルグオフィシャルサイトでまとめられているが、 「製品の改造を推奨しておりません」...