Maker Conference Tokyo 2013 - その1 -

未来館で開催された
"Maker Conference Tokyo 2013"に行ってきました。




全部で以下の4通の講演を聴いてきましたがどれも興味深い内容で面白かったです。
とりあえず2つの講演会のメモ。


◯基調講演1
 Mark Frauenfelder(「Make」の編集長)




メモ
・1900年当時のアメリカでは、国民の80%が農民だった。
 彼らは農耕器具を作り、改造し、壊れたら自分で修理しなければならなかった。
 DIYは必要に迫られたライフスタイルのひとつだったのだ。
・昔はモノを作る人が多かったが徐々に減ってきた。
 しかし最近また徐々に増えてきている。
・1990〜2000年まではmaker達にとって暗黒の時代だった。
 世界最速PC,世界最高ビルなどそのようなものばかりが取り上げられた。
・昔はTVが壊れたら直さなければならなかった。
 モノをしっかり使う精神、大切にする精神があった。
 今はソリューションは作るよりも買ってきた方が簡単。
 もはやモノを直したり修理して使おうとはしなくなってしまった。
・wedや3Dプリンターなどによって組織でなければ作れない時代は終わった。
・現代のメイカームーブメントは2つのフェーズに分けられる。
 第1のフェーズは「純粋にモノづくりを楽しむ」。
 誰に頼まれることなく、自分のアイデアを自力で形にすることであり、
 自分とモノとの距離をもう一度縮める試みであり、
 自分の生活を自分でデザインすることでもある。
・第2フェーズは2008年から始まった。
 「自分のために」モノを作っていた人々が、
 メイカー同士のためにモノを作り、作る人にむけたツール作りをした。
  大企業の各部門(デザイン/物資調達/プロトタイピング/
 ファンディング/製造/セールス)のDIY化が進んできている。
 ・新しく作ったキットはオープンソースでシェアされ製品として販売もされている。
 メイカーの精神と起業家精神が組み合わさり、個人の生活だけでなく
 産業全体に影響を与えつつある。




◯基調講演2
 Eric Pan(Seeed Studio)








メモ
・自分でルートを選んで自分で行きたい所を決めるが大事。
 大学ではAからBまでの行き先は教えてくれたが
 Bが果たしてなんなのかは教えてくれなかった。
・「idea」→「prototype」→「engineering sample」→
 「Pioneering batch」→「mass production」
 上記の流れが圧倒的に早くなった。年単位が数ヶ月単位に。
・arduinoのようなオープンソースの開発環境や3Dプリンター等が普及した。
 それによって全部イチから開発しなくても、
 以下の4つのレイヤーを組み合わることで、スピーディーな開発が可能になった。
 「Skin(皮膚)= 布、レザー、シリコン etc」
 「Skelton(骨格) = 3Dプリンター、レーザーカッター etc」
 「Guts(内臓)= arduino etc」
 「Soul(魂) = プログラム」
・もの作りの変遷を、遺伝子の進化になぞらえると、
 10年前が恐竜時代(巨大企業が力をもっていた時代)だったとしたら、
 今は小型の哺乳類(Maker)が力をつけて
 いろいろなニーズに答えられるようになってきた。
 「product 1.0 から product 2.0 への変化だ」
・maker達は現状に満足しない。変えて行く事を望んでいる。
 ニーズに応えようとする。
・ローカルの世界でも集まって一緒につくる文化が生まれてきている。

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